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格ってなんだろう。

着物の話をする時、格という言葉がよく出てきます。いわゆる「格の違いを見せてやる」(笑)の格な訳ですが、
格の高いものを礼服に、格の低いものは普段に着るんですね。
でも、着物は反物で出来ています。着物は解くとたくさんの長方形の布に戻ります。素材に違いはあれど、形はどれもほとんど変らないんです。形で見分けることはできません。

それを分けるのが「格」です。値段はもちろん関係ありません。



現在一般に言われるところの「格」をご紹介しますね。

1:家紋  ご存知かと思いますが、お家に引き継がれる紋のことです。実は結構種類がたくさんあって、一概にお嫁に行ったらそこの紋を入れるというものではないようです。が、その説明今はあんまり関係無いので、また別に説明するとして。一つ紋、三つ紋、五つ紋とあって、数が多い程格が高いと言われます。

2:柄だし  織りの着物か、染めの着物かということです。糸に色を染めてから反物にしたものを織りの着物(先染め)。反物にしてから、染めたものを染めの着物(後染め)と言うようです。
着物に関しては染めが、帯に関しては織りの方が格が高いと言われています。

3:柄付け  格の高いものから 絵羽→付け下げ→小紋となります。
柄の染め方のことなんですが、絵羽は着物の形を作ってから染めるので、着物を広げた時、一枚絵のようになります。
付け下げは反物の時に着物になることを考えながら絵をつけるので、着物になった時に柄が全部上向きになるものを言います。
小紋は、反物に端から順番に絵をつけます。上下はありません。

細かいことを言い出したらもっと色々あるんですが、(同じ格の着物なら格の高い模様が入ってる方が格上だとか)これぐらいを基本として押さえておけばいいと思います。
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